DURABILITY & MAINTENANCE GUIDE
竹灯籠はどのくらい使える?
耐久性・カビ・割れ・色の変化・保管方法を解説
竹灯籠は天然素材の竹を使うため、設置環境や季節によって状態の変化が異なります。割れを抑える「背割り」、白竹の油抜き、カビ対策、経年による色の変化、長期保管のポイントまで、導入前に知っておきたい内容をまとめます。
まず知っておきたいこと
竹灯籠の寿命は「何年」と一律では決まりません。
竹は天然素材のため、空調の効いた屋内と、雨・湿気・紫外線を受ける屋外では状態の変化が大きく異なります。屋内の白竹は、適切な環境であれば長期間使用できますが、内部の電気部品は別途交換が必要です。屋外では季節・地域・日当たり・雨の当たり方などを踏まえて使用期間を考えます。
LIFESPAN
設置環境ごとの使用期間の考え方
制作パートナーへの確認では、天然竹は空調の効いた屋内が最も長く使いやすく、屋外では季節によって設置期間の目安が変わります。
INDOOR
空調の効いた屋内
長期使用に向く
白竹は、空調が効き湿気の少ない環境であれば長期間使用できます。ただし、照明などの電気部品には寿命があるため、必要に応じて交換します。
OUTDOOR / AUTUMN & WINTER
10月〜2月
約3か月が目安
秋から冬は比較的湿度が低く、夏場に比べて竹への負担が小さいため、屋外設置に向いています。
OUTDOOR / SPRING
3月〜5月
約2か月が目安
春は強風や雨など天候変化の影響を受けますが、夏に比べると劣化の進行は中程度です。
OUTDOOR / SUMMER
6月〜9月
約2週間が目安
高温多湿でカビのリスクが高まるため、短期イベントでの使用や、必要に応じた竹の交換を前提に検討します。
実際の使用期間は、地域、天候、雨の当たり方、直射日光、屋根の有無などによって変わります。屋根の下など雨や直射日光を避けられる場所では、竹への負担を軽減できます。
CRACK PREVENTION
竹が割れる理由と「背割り」
竹には水分が含まれており、乾燥していく過程で収縮が起こります。そのため、天然竹では割れが発生する可能性があります。
竹内部の水分が抜ける
採取した竹は乾燥とともに含水量が下がっていきます。
乾燥によって収縮する
水分が抜ける過程で竹が収縮し、割れが生じるリスクがあります。
あらかじめ「背割り」を施す
竹本体に切り込みを入れ、柄の穴を開けた部分に割れが生じるリスクを軽減します。
竹本体の一部に縦方向の切り込みを入れる加工です。天然竹の乾燥収縮による力を逃がし、意匠部分に割れが生じるリスクを抑えるために行います。
太さ、節、色、曲がり方、経年変化には個体差があります。それも竹ならではの特徴です。
WHITE BAMBOO PROCESS
白竹は、洗浄・油抜き・天日干しを経て加工します
油抜きを施した白竹は、採取直後の青竹とは異なる工程を経て仕上げます。
洗浄
山から採取した竹の表面を丁寧に洗浄し、汚れを落とします。
加熱・油抜き
ガスバーナーで加熱し、竹が持つ油を引き出して表面を磨きます。
天日干し
数週間天日干しを行い、乾燥させます。
加工
含水量を抑えた状態で柄や形状を加工し、竹灯籠へ仕上げます。
油抜き・乾燥によって期待できること
制作パートナーでは、油抜きや天日干しによって防虫・防腐効果を期待し、竹内部の含水量を低くした状態で加工することで、通常の竹に比べて割れが発生しにくくなるとしています。ただし、天然素材のため割れや劣化を完全に防げるものではありません。
MOLD & HUMIDITY
カビを防ぐために大切なのは「湿気をためないこと」
カビは、設置する季節や湿度、雨の影響などによって発生する可能性があります。完全に防げるとは限らないため、環境と保管方法が重要です。
湿気の少ない場所に設置・保管
風通しがよく湿気の少ない場所が基本です。倉庫でも空調の効いた環境であれば、より保管しやすくなります。
雨に濡れたら水分を残さない
屋外で竹本体が雨に濡れた場合は、できるだけ早めに水分を拭き取ります。
必要に応じてカビ防止剤
設置条件によっては、竹の表面にカビ防止剤を塗布して納品する対応も可能です。
発生したら早めに手入れ
竹の内側にカビが発生した場合は、アルコールを含ませたタオルなどで優しく拭き取る方法が案内されています。
制作パートナーでは、条件によってプラスチック製の竹を用意できる場合があります。天然竹の質感を優先するか、長期設置時の管理負担を抑えるかを含めて検討します。
AGING
竹は時間とともに色が変わります
色の変化は、劣化だけではなく天然素材ならではの経年変化でもあります。
青竹
採取直後は青々とした緑色ですが、時間の経過とともに色が抜けていきます。屋外では紫外線の影響により、変化が早くなる傾向があります。
白竹
油抜きをした白竹は、時間の経過とともに全体が徐々に飴色へ変化します。
竹灯籠では、穴を開けた部分から色の変化が進んで見える場合があります。天然素材のため、同じ時期に制作した竹でも変化の速度には個体差があります。
STORAGE
長期間保管する場合のポイント
翌年のイベントや季節装飾で再利用する場合は、設置期間だけでなく保管環境も重要です。
風通しの良い場所
空気がこもりにくい環境で保管します。
湿気の少ない場所
高湿度の場所を避け、可能であれば空調の効いた環境を選びます。
状態を確認してから保管
汚れや水分が残っていないか確認し、必要なお手入れを行います。
電気部品も確認
長期使用では竹本体だけでなく、内部の照明・電気部品の状態も確認します。
RENTAL MAINTENANCE
レンタル品は返却後に状態確認・修繕・清掃
制作パートナーでは、返却された竹灯籠や竹鞠を一点ずつ確認し、必要な修繕・清掃を行ったうえで、風通しと湿気に配慮した工房内で保管しています。
竹灯籠レンタルについて見る →MAINTENANCE CHECK
こんな変化が見られたら状態を確認します
天然竹は時間の経過とともに変化します。見た目の変化と、交換・補修が必要な状態を分けて確認することが大切です。
青竹に起こる自然な経年変化です。時間とともにベージュへ近づきます。
白竹に見られる経年変化です。
早めに状態を確認し、案内されている方法で清掃します。湿気の多い保管環境も見直します。
転倒や強い衝撃、乾湿の影響などが考えられます。安全面を確認し、必要に応じて交換・修繕を検討します。
竹本体とは別に、LEDや配線など電気部品の点検・交換を検討します。
FAQ
竹灯籠の耐久性・保管についてよくある質問
竹灯籠は何年使えますか?
使用年数を一律に断定することはできません。空調の効いた屋内の白竹は長期使用に向きますが、電気部品は別途交換が必要です。屋外では季節や環境によって使用期間の目安が大きく変わります。
竹の割れを完全に防ぐことはできますか?
天然素材のため、完全に防ぐことはできません。制作時には背割りや乾燥・油抜きなどによって、割れが意匠部分へ生じるリスクを軽減します。
カビ防止剤を使うことはできますか?
必要に応じて竹表面へカビ防止剤を塗布して納品する対応が可能です。ただし、季節や湿度によってはカビの発生を完全に防げない場合があります。
色が変わったら交換時期ですか?
必ずしも交換時期とは限りません。青竹が緑から薄緑、ベージュへ変化したり、白竹が飴色になるのは天然素材の経年変化です。割れ・変形・カビ・電気部品の状態などもあわせて確認します。
翌年も使うために、どう保管すればよいですか?
風通しが良く湿気の少ない場所で保管することをおすすめします。倉庫の場合も、空調の効いた環境であればより保管しやすくなります。
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屋内・屋外、設置する季節、使用期間、再利用の予定などを伺い、レンタル・購入・竹材・メンテナンスを含めてご案内します。